めり子の備忘録

家事・育児・読書・DIY・買物・投資などのメモ

「子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害」の感想文

発達障害は、経済が停滞し、
老いた国の宿命なのか…?



発達障害などに興味が無い人にも読んでもらえるように、
と対談ストーリー仕立てにしてある。
おかげでメチャクチャ読みやすい。
図や表も効果的に使われており、
セリフ読んでるだけなのでサクサク読める。

でも…

興味ない人は、そもそもこの本を
手に取らないのよ…先生…


読み始めると、子育てに一番大事な事って何!?と
短絡的に答えを求めることを厳しく批判されます。
このタイトルに惹かれた自分もめっちゃ攻められている気分に…

要は子どもはみんなそれぞれ違うから、
こうすべきなんて一概に言えない、ということですね。
この子にとって最良であっても、
あの子にとっては悪手の場合もある。

それからASDADHD、知的障害、学習障害愛着障害の説明。
やっと違いがわかった~~~~

最近発達障害の子が増えてるって言いますよね。
私は、いやいや、昔から一定数いたでしょ。
発達障害の認知が広まったり、診断が厳しくなっただけでしょ。

派だったのですが…
どうやらそうではなく、実際増えているらしい。
(基準にもよるが、全体の1割~3割だそう)

でも、理由はひとつではないからとにかくまだ不明なことが多いんだって。
因子は複数あり、原因と結果の向きもはっきりしない。
複数の要因がからみあっているから分析も難しいと…。

そして根本的な原因は、社会全体にあると先生は言う。
まず晩婚化(父親の高齢化。母親は無関係らしい)
そして貧困化≒共働きの増加(母親との時間減少)。

こんなん、一朝一夕で解決できないじゃん…

なんだか暗い気持ちになりました。
そして、やっぱり3歳神話ってあるんだ…と思いました。

児童精神科医も一枚岩じゃないみたいだし、
いろいろと考えさせられる一冊でした。
話も総括的だし、入門書としてとても良いと思いました。