めり子の備忘録

家事・育児・読書・DIY・買物・投資などのメモ

「統計学が最強の学問である」の感想文

統計を制する者は世界を制す!
久しぶりに脳みそ疲れた


実は私は常々
統計学ってすごいよな…どんなジャンルにも"統計学的には~"って切り込んでいけるもんな…」
って思っていたので、
同じこと言ってる本があるなんて!って感動して手に取りました…が…
難しすぎて、読むのにめっちゃ時間がかかりました…。


大量のデータが簡単に取得できるようになった今、
その情報が正しいのか、意味があるのか、
きちんと自分で考え精査できることが、
有利…というかむしろ必須スキルとなってくる。


Twitterとかでもよくセンセーショナルな見出しが炎上してる。
年収や性別、地域、職業ネタ…
それらの統計の意味をきちんと把握できないと、
本当に踊らされてしまう。
因果関係の向きとか、明らかにおかしい時あるからね。
踊らされるだけならいいけど最終的にはカモられるよ!


前は「情報リテラシー」なんて言葉があったけど、
いまは「統計リテラシー」だね!

情報だけでなく、その一歩先。
統計学を制する者がが世界を制する」
これはまさしくそうだと思った。


特に冒頭の疫学と統計学の部分。
コロナ禍のいま日本人みんなで読んだ方がいい。
今日は感染者何人、重傷者何人、ワクチン接種率、
このような数字を見て、多いだの少ないだの、
バカみたいな感想しか言えないんじゃ本当に意味がないと痛感した。
統計学は基礎教養として義務教育に入れて欲しいなあ。

具体例も多くて面白い。
ビジネスで売り上げを伸ばすために統計をどう活用するかの話とか。
「ミシンを2台かったら1割引」で売上が3倍!
迷惑メールの判別方法にも統計学が使われている。


後半は統計学の簡単なまとめ。
でも素人の私にはとにかく難しくて、読むのに時間がかかった。
少しだけわかった。
キーワード:
・サンプリング調査の有能さ
・±標準偏差×2に値が納まる確率が95%
・ランダム化比較実験はランダム化に命を懸ける
カイ二乗検定で起こりうる誤差なのかを算出
・それをp値といい、慣例的には5%以下を目安としている
・傾きや切片を回帰係数と呼ぶ
・要因が複数あったら重回帰分析
・95%信頼区間のあいだに真値があると間違いない
・人類は二極化進化しない。「平均値への回帰」
・オッズ比を使うのがロジスティック回帰
・全部まとめて「一般化線形モデル」


とにかく情報量が多い…。
それぞれのテーマで1冊の教科書があるレベルなのに、
数ページで説明してなんとなくわかった気にさせてくれるのはすごい。
深く理解するには別の本が欲しいけれど、
包括的に見渡せるこの1冊を最初に読めたのはよかったと思った。